「食材偽装ではなく誤表示」なのでゆるす

雑記

嘘です。

阪急阪神ホテルズの大阪新阪急ホテルザ・リッツ・カールトン大阪の食材偽装事件。「偽装ではなく誤表示」などという言い訳をしているようですが、経営陣からのコストダウンに関する指示命令があった上での事、というのは見え見えなので、見苦しいことはおやめになったほうがよろしいかと思います。と言っても、すでに言い訳してしまった後なので遅いですね。初期対応失敗おめでとうございます。

リッツ・カールトン大阪も 「パック」を「生」と偽装(産経ニュース)

それにしてもこの記事にある記述

調理部門を担当していた従業員によると、ホテル内のレストランやロビーラウンジでは、最近まで「フレッシュジュース」とメニューに表記しながら実際はパック詰めのストレートジュースを客に提供していた。

さらに…

従業員は「今回の問題が発覚し、急遽(きゅうきょ)表示を変えたのでは。明らかな偽装で許せない」と語った。

従業員、お前しゃべりすぎだろw

ホントに従業員から聞き取りしたん?

つーか従業員、お前もそっち側の人間じゃん?

などと突っ込みどころが満載で楽しすぎます。業界が業界なら、この従業員は消されるレベルですね。お気をつけ下さいませ。

そんなことを考えながら窓の外を眺めますと、雨に煙る故郷の山が美しい。
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今回の食材偽装に至った原因には過当競争によってコストダウンが求められたことがあるという分析をしている記事もあります。これも産経の記事ですね。

阪急阪神ホテルズ偽装、競争激化「筆滑った」 他の名門ホテルにも波紋

コストダウン自体は悪いことではないのですが、仕方を間違えるとえらいことになってしまいます。阪神阪急ホールディングスみたいに世帯が大きいなら役員を減らすところから手を付ければいいのにね。まず現場のスタッフにしわ寄せがいって、そして消費者をだまして、というやり方をしてしまう。適切なコストダウンの指示もできないのに「役員」だって、プププなのだけど、それが大企業というものなのかしらね。大企業で働いたことがないからわからないけど。

コストダウンとは直接関係ないかもしれないけど、田舎のきれいな山を眺めていてふと思い出したことがあります。田舎のスーパーと商店街の魚屋さんのお話。

今年は台風などの水害のせいで野菜の値段が高い年ですよね?それはド田舎のスーパーでも同じことで、とにかく野菜が高いのです。そんななか昔からある町の魚屋さんではスーパーの半値ぐらいで同じ野菜が買えしまう状況。魚屋なのに野菜というのは違和感がありますが、昔から肉以外は売ってるよというスタンスのお店。

なぜ、安く野菜を販売できるかといいますと、全部、地元の農家から直接仕入れているからです。流通を通さないで直接仕入れて安く販売。だから、いつも混んでます。

別に目新しいことでもなんでもないのですが、これが小さな町の小さなお店が上手に商売をしていく秘訣でしょうし、農家にとっても手っ取り早く現金収入を得られるのだから悪くありません。過疎化する山村経済をまわしていく基本的な仕組みです。これでエネルギーの自活ができれば小さいながらも安定した経済圏がつくれるというものです。

この本で少し勉強しました。

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もちろん小回りがきく個人経営の小売店だからできることでしょう。阪神阪急ホールディングスみたいな大きな組織でこんな仕入れをしたら、かえってコストがかかってしまいそうなのは確か。でも、コストを下げるために十分な検討がされたのかなあ?と考えればそれは疑問。だって結論は「消費者を騙そ」だったわけですからね。

と、今回の食材偽装の原因がコストダウンだという前提で書いてしまいましたが、よろしいのでしょうか?

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