元気をもらいにフィリピンに行こう!

雑記

同い年の頭の薄いおっさんがオカマなんですー。

身体の動きがしなやかで、手の先までオカマが考える女性の動きそのものだし、始終うるさい!

タガログ語では「バクラ」”bakla”
ん?タガログ語なのか?スラング?

ま、いいや。

そうかと思えばゴツいデブ。
もちろんbakla。お金なくて「飯も食えない」って言う奴がなんでデブなん?

コントかよ!って始終ツッコミを入れたくなるような動き、しゃべり方。
褒めれば素直に喜びを表現するし、わけのわからないバンダナを頭に巻いてるし、叱ればすぐに泣くし。彼女の弟に100ペソあげたのがわかると「なんで私にはくれないの…100ペソ…」って泣いて拗ねるし。

お前、200円!40歳だろ!泣くなやー!

テレビの歌番組が始めれば揃って、揃いのダンス踊るし、1曲終わるたびにキャーキャーハイタッチして騒ぐし、うるさいんじゃ!

ホテルの部屋の床にタバコの灰落とすなや!
人のホテルの部屋でウィスキー飲みながら一晩中賭けポーカーすな!子ども寝てるし、そもそも賭けるお金あるんか!つーかチェイサーがド甘のオレンジジュースってどゆこと?余計喉かわくわ!だからデブなんじゃ!糖尿なるんじゃ!

お金ないのに行くたびに歓迎の印ってキーホルダーみたいな物くれるってどういうこと?ほっこり嬉しいじゃねえの。。

外を歩く時は前後左右固めて、道路を横断する時は左右の安全確認して、コンドミアムには毎日朝飯作りに来て、娘をめちゃくちゃ可愛いがってくれて抱っこも俺よりうまい…。

リサール公園に近付くタクシーの中でバングルとかピアスとか金目のものを外してポケットに突っ込むなんて、そんな危険な所に連れて行くのかよ。こえーよ。そんで、インストラムロスでフィリピン人のくせにカレッサでぼったくられて寂しい顔してるし。Jolibeeでテイクアウトすればいつもフォークを忘れて、いつもスパゲティを手で食わなくちゃいけないし。

「ストリートチルドレンの相手しちゃダメだよ。」って人には言うくせに、タクシーが信号で停まればまっさきに窓開けて小銭あげるっつーのはどういう理屈よ?コーラを半分まで飲むと人から問答無用でとりあげて地面に投げ捨てて、好物の蒸しピーナッツも少し食ったところでわざと地面に落として、その目の前には必ずストリートチャイルドがいて。

マニラ湾を望むロハスブルーバードの夕暮れは最高にきれいな眺めだよねー。ガラの悪そうな日本人のおっちゃん数人連れとよくすれ違うけど。

アホみたいに優しいくせに年に1回は刑務所入るし。そりゃ入れば飯もあるし、若いボーイフレンドも作れるし悪くないかもね。

仕事もお金もなくて、3日間飯を食えないなんてザラで、将来の保障なんて全くなくて、病気になっても診察代も手術代もないから死んじまって…

一緒に寝てる枕の下にナイフ隠してるとか、トイレのドア開けたままおしっこするとか、買ってあげたアクセサリーは全部売ってしまうし、買ってあげた家も勝手に売ってしまうし、半年に一度深刻な病に伏すとかなんとか。これはオカマじゃなくて女の子だけど。

それでも四六時中キラキラ笑って、気持ち悪くて、うざいんだけどさー。いろいろ考えこんでるのがバカバカしくなる。

「いつ死のう、どこで死のう、どうやって死のう。」
起きている間中そう考えていたのにさー。たった3日間で俺の表情を明るくさせるってなんなのさ?

これが私にとってのフィリピン。

苦しい時期に命を救ってもらった忘れられない国です。

当時付き合っていた(カモられていた)女の子とお友達のbakla達。滞在中はボディガードであり、友人であり、ベビーシッターであり、シェフであり、タカリであり。

訪比中にこんな話を聞きました。
例えば誰かが500ペソが必要で、友達に「貸して」とお願いする。その時頼まれた友達は300ペソしか持っていない。フィリピン人はそんな時、「300ペソしか持ってないから半分ずつして150ペソね。」と言って150ペソを貸すんだよ。

良い話なのかどうなのか?それは感じ方次第。

好意的に考えれば、持たざるものどうし、できる範囲で分かち合う。ということになるのかな?悪意を持って考えれば、バカ?

好意的に考えた場合、フィリピン人はとっても温かい人達だし、実際、自分も悪い印象は持っていません。でも、ちょっとしたことで簡単に喧嘩して人を刺してしまう奴もいるし、持っていれば撃つこともある。いつも屈強なオカマちゃんたちと歩いていたせいで危険な目に遭ったことはないけど(場合によってはこの子たちが一番危険な存在になるかもしれないけど…)、メトロマニラはやはり危険な街だと思います。

私は元気を貰ったし、生きることをやめずに済みました。

でも、現地での安全対策を怠ると、生きることを止めざるをえない場所にもなりかねない。現地に信頼出来る友達がいるなら頼るべきだし、あるいは安全をお金で買うことが必要なのは確か。

あまり緊張し過ぎて、せっかくのフィリピンを楽しめないのはもったいないけど、訪問の際は十分にお気をつけて。

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