Androidアプリ「野菜ソムリエの野菜ナビ」をレビュー

Androidアプリ

レシピ関係のアプリならば「クックパッド」一択で良いと思います。

「野菜ソムリエの・・・」というアプリ名に、よりディープな野菜の世界目線の情報が得られるのではないかと期待してダウンロード。日本ソムリエ協会が作ったアプリですからね。

結論から申し上げると…

やめておきましょう。

「野菜ソムリエの野菜ナビ」をレビューします。

Google Playの説明ページにはこのように書かれています。

30品目の野菜・果物のなりたちや栄養、保存の仕方や食べ方のポイントなどを掲載しています。また、それぞれの野菜・果物を使った野菜ソムリエのレシピも検索できます。

いいじゃない!

アプリの動き自体は軽くて良いですね。カクカクするところもなく快適に動きます。

Androidも進歩したよね。初期のアプリって今考えると目も当てられない挙動のものが多かったように思います。起動すると同時に強制終了とかね。ユーザーサポートを担当していた時には何度か「死ね」というメールもいただきましたよ~。慣れていてもこの言葉は意外にズシンときますから、人に対して使わないほうがいいですよ~。

トップ画面を見てみると、30品目もないじゃない?11品目じゃない?

ムムム..
トップ画面

現在トップに掲載されている11品目は以下の通りです。
きゅうり、トマト、なす、ピーマン、かぼちゃ、スイートコーン、ズッキーニ、にんにく、バナナ、アボカド、レモン(以上)

試しにトマトを選択してみましょう。

トマトのページ

掲載項目は

  • 選び方
  • 分類
  • 主な栄養分
  • エネルギー

画面丈夫のメニューから「説明」を選ぶと
トマトの説明ページ

トマトについてやや詳しい説明があります。

次に「レシピ」をタップしてみます。
トマトのレシピのページ

手もみトマトの野菜いいため
ほうれんそうカレー
トマトのにんにくドレッシング

掲載品目のなかに「ほうれんそう」がないのに「ほうれんそうカレー」ってなんか違和感ですね。。

「ほうれんそうカレー」を選んでみましょう。
ほうれんそうカレーのレシピ

写真がおいしそうじゃないー!
なんかみたい、なんかみたい。「なんか」のニュアンスは感じてね♪

材料の中に、トマト1個、とあるのでトマトのレシピに入れているのはわかるけど、トマトメインのレシピに限定してくれたほうが嬉しくない?期待に沿ってると思いません?

単純にキーワードが引っかかったから検索結果に出てしまうGooogle Playの検索アルゴリズムみたいで感心せぬわ。。

と、ここで不思議なことが!
「ほうれんそうカレー」のページの画面上部に「野菜・果物」というボタンがありますね?それをタップすると…
果物・野菜のボタンをタップすると

ほえ?
「ほうれんそう」登場です。トップ画面にはなかった「ほうれんそう」が登場。

「ほうれんそう」をタップしてみましょう。
ほうれんそうのページ

トマトのページと同じように、ひと通りの説明がありますね。。

なぜ、これだけメジャーな野菜をトップ画面の一覧におかないの?
レシピページの奥にトップには出ていない野菜が隠れているのですね。この導線どうなんでしょう?非常に疑問です。

絶対に損だと思います。

Google Playのユーザーレビューにも「掲載されている野菜の数が少ない」という声多数です。

推測ですが、ダウンロードしたユーザーは「30品目を掲載」という説明を読んで、期待してアプリを起動すると思うのです。しかし起動するとそこには11品目しか出ていない。この時点で期待を裏切られると思います。

レシピのページをくまなく見た人だけが、隠れている他の野菜のページにたどり着けるなんて、ユーザーを無視した設計と言わざるを得ませんね。残念なことです。

と、思いながらトップ画面に戻ると「辞典」のボタンがあるのに気付きました。
トップ画面

「辞典」をタップしてみると、なんと!

辞典ボタンをタップしたら30品目のメニューが出現

はい出ました、30品目!
なぜ?なぜ、ここに30品目揃ってるの?トップ画面に11品目しかないと思って「嘘つき!」って怒っちゃうユーザー多数のはずです。まったくもって謎。

しかも「辞典」という文字が誤解をまねきます。アプリ内で使っている言葉の意味がわかる用語集のようなものを想像してしまいます。しかし真実は、掲載野菜一覧です。素直に「野菜一覧」というボタンを作ればよいものを…

画面のキャプチャ画像ではカバーしきれていませんが、トップ画面の下のほう(野菜11品目の下)にはレシピが18個も並んでいます。謎です。トップ画面上部に「レシピ」ボタンがあるのですから、また、各野菜のページからレシピへの動線があるのですから、トップ画面は野菜30品目を並べれば良いのです。そうすれば「野菜情報が豊富だね、30品目を解説しているね」という最低限の評価は得られるはずなんだけどなあ。「掲載されている野菜の数が少ない」というレビューも避けられたはず。

このアプリ古い

アプリのアップデート月日は2011年2月28日。現在のバージョン1.0
ん?これって2年半前にリリースして、その後アップデートしてないパターン?

「流行りに乗って作ってはみたけど、思ったほど反響もないし放置しようか。。」というデベロッパー(日本野菜ソムリエ協会)の内部の声が聞こえてきそう。だったらするべきは放置ではなくて、Google Playからの削除ですよ!日本野菜ソムリエ協会さん。やる気のないアプリの放置はブランドイメージの低下をまねきますよ。

せっかくGoogle Play内でキーワード「野菜」で1番に、「野菜レシピ」で2番めに表示されるのに、なんてもったいない。バージョンアップを繰り返していれば、それこそクックパッドと連携なんてこともできたのにね。はい、残念。

辛口なレビューになってしまいましたが、これがこのアプリの現実です。Google Playのなかで検索して上位に表示されてもダウンロードするだけ時間の無駄。メモリの無駄だと思います。

今度は良質なアプリを紹介しなくちゃだわ。

スポンサーリンク