高齢者にこそタブレットやインターネットを使ってほしいと思った2つの出来事

インターネット

うちの菩提寺の檀家への連絡方法、効率悪すぎ!
「あの人は耳が遠いから誘わない」なにそれ?

一家に一台タブレットがあって、ネット接続できれば解決できるのにね。

お寺さんの檀家への連絡を効率化したい

先日、菩提寺の和尚がお亡くなりになりました。
生前にはお世話になりました。ご冥福をお祈りします。
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父親が檀家総代を務めており、他の総代の方々と葬儀、後継住職の件などについて打ち合わせをして帰ってまいりました。

帰宅した父は、すぐさま、総代以外の檀家さんの家一軒々々に電話をし、葬儀関係の一連の予定を連絡、出欠の確認をしていました。その数、約20。(数人の総代が分担して電話連絡をするとのこと)

仕事で20ヶ所に電話するというならまだしも、単に総代の役目として、自宅から何度も同じ内容の電話をしなければならない。家人不在の場合には後刻改めて電話という手間も当然あります。

檀家総代とはいえ、これって個人が役目としてやらなくちゃいけないこと?
お寺さんと檀家さん、檀家総代と檀家さん、その辺の関係の機微というかなんというかについては、ぼんやりとはわかりつつも効率が悪すぎやしませんか?という思いは拭えません。

タブレットとネットがあれば効率化は簡単。

  • Facebookに檀家のためのグループを作る
  • 檀家向けの連絡事項を投稿する(今回の場合は、葬儀関係スケジュール・出欠報告フォーム※1)
  • 連絡があることを知らせるメッセージ一斉送信(連絡事項投稿へのリンク記載)
  • 期日までに出欠報告のない檀家に電話連絡・出欠確認
  • 出欠データをスプレッドシートに出力・管理

※1)出欠フォームはfacebookのイベント機能を使う、Googleのフォームを使うなど、いくつかの方法がありますが、ここでは説明を割愛します。
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これなら、総代の中の誰か一人で対応できると思います。総代さんがPCに馴染みがなければ代わりにやってあげてもいいんだけどなあ…。その代わり身内の戒名をつける時には割引してね。不謹慎。

もちろん、これを実現するためには、少なくとも檀家の大部分がネットにつながっていることが必要なので、今日明日にどうにかできる話ではありません。ホント普及率低すぎ。

個人情報の取り扱いの面からも課題はあるか…

 

耳が遠くても友達付き合いは続けてほしい

母親に友達からおでかけのお誘い。
参加メンバーを聞いてみると、以前には必ず一緒に出かけていた方が含まれていないとのこと。

理由を聞いてみると、
「耳が悪いから電話かけても出ないし、仮に出たとして話が通じない。わざわざ家に行って誘うまでもないでしょ。」だって。

LINE使えよ!

お願いですよ、使ってくださいよ。

聞けば、その方、耳が遠い以外は足腰もしっかりして健康。
それなのに、耳が遠いがゆえにお出かけに誘われることも少なくなっているみたい。悲しいのぉ。

ひとりの人間を孤立させないためには、直接の人と人とのふれあいは欠かせませんが、インターネットだって少しは役に立てるはず。でも、高齢の方ほどネットに触れたがらない現実があります。仕方ないといえば仕方ないのだけど、何とかできないものかしら?

高齢者だって、やってみせれば興味津々よ

ノートパソコンのキーボードをパチパチ打っている私を見て、両親は言うのです。「よく、そんなもので文章が書けるもんだね~。今からじゃ覚えられないよねえ。」
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確かに、キーボード入力を今から覚えるのは大変だろうし、教えるのもしんどいなあ、というのが本音です。

しかし、タブレットなら話は別。
実際、スマートフォンの使い方を説明すると意外にも食いつきが良いのです。さすがに画面の小ささには閉口してますが、スワイプして孫の写真を次々に見ることができることを喜んでいますし、文字のフリック入力にも興味津々。やってみせれば、「あれ、できるかも」と感じてもらえるみたいです。

ようは、使い始めの設定だけして、いくつかのアプリの使い方を教えてあげれば、高齢者にとっても十分に使えるコミュニケーションツールになる可能性はあるのよね。

「これなら耳が聞こえない方も誘えるでしょ?」にも納得。

問題はタブレットをどうやって普及させるか?

確かに、この根本的なところが一番難しい。
高齢者自身が、タブレットに興味を持っていないし、必要性も感じていないのが実情。使うためにはお金がかかるし、身近に使い方を教えてくれる人がいないのも問題。

ここは自治体と携帯キャリアの英断に期待したいところ。

  • 住民の負担はできるだけ少なく抑えること
  • 中長期的には自治体の歳出削減ができること
  • 携帯電話会社にとってはビジネスとしてのうまみがあること

これらを全部かなえる素敵なアイデアないかしら?

例えば私の故郷の世帯数は4,500あまり。これぐらいの規模なら試験モデルとして最適じゃない?なんて思う今日この頃です。

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