「ゼロ」に共感を覚えるとは思わなかった

転職用の履歴書や職務経歴書の作成は本当に時間がかかりますね。これに時間をかけているぐらいなら、起業のアイデアをブラッシュアップして形にすることに時間をかけたほうが良いんじゃない?と本気で思い始めた時に、ふとKindleストアでポチってしまったホリエモン。

堀江貴文さんの「ゼロ」を読みました。

息抜き、気分転換のために読み始めたのだけど、結局一気に読んでしまいました。

正直に言えば、堀江さんのことは好きでもなく、嫌いでもなく、興味がなくて、収監前の印象は単に「派手なデブ」といったものでした。

でも、過去に所属していたWEB系の会社には、やけにホリエモン信奉者が多かったし、インターネット界隈も同様。Livedoorを創業して(創業時はオン・ザ・エッヂという会社だそうです)、ニッポン放送買収だの、球団買収だのは実現しなかったけど、ともかくド派手な突き抜け方をした人を信奉する気持ちがわからないではありません。けれども、もとより野心を持ち合わせていない身からすれば興味の対象外でした。

今回、ポチってしまったのは、サブタイトル「なにもない自分に小さなイチを足していく」がとても素敵だと思ったから。

逮捕、収監によって築き上げてきたすべてを失った堀江さんが、これまでの生い立ちを赤裸々に振り返り、今、これから、どう生きていこうとしているのかを告白しています。

他人の人生に興味を覚える趣味はないけれど、多くを失った人が、これからをどう生きるのか?そして、そうする理由は?という部分だけはとても興味深い。

自分自身も職や信頼を失ってしまったのは一度ではないし、今現在なにもありません。過去に多くを失った時には喪失感が大きかったけど、その分最初からあがきまくった。手元にあるものは必要な物でもなんでもインターネットで売ってお金にしたし、アフィリエイトで稼ぐために悪いこと(規約違反)もして、「訴えますよ」と警告されたりもしました。とにかく社会とのつながりが欲しくて焦っていたように思います。

今は、失業保険をもらって、少しゆっくりし過ぎだな。まずい…

そんなタイミングで「ゼロ」を読んで、実は大いに刺激をいただいたのです。

個人的に必要だったのは「第5章 僕が働くほんとうの理由 -未来には希望しかない」だけ

それでもやっぱり、この本をポチらなければ第5章にも出会えなかったわけで、そもそもブタイトル「なにもない自分に小さなイチを足していく」をわかるには全部読む必要があったわけで、結局、読んで良かったな、と思っています。

これを読まなければ、履歴書も職務経歴書も書き始めなかったかも…

第5章がこの本のおおよそ全てと感じるので、その内容を少しも書くことはできないけど、人の心を動かす十分なパワーを持っていると思います。実際に自分は動いた。少し動き始めた。

堀江さんほどの下地も実績も希望も夢もないので、動いたところでできることは小さいけど、そんな小さなものだって日本の経済にはミクロの範囲でも貢献できるし、自分の心の健康には随分といいぜ!と思えるのです。

「ホリエモンのゼロって面白い?」と聞かれたら、「人による」としか答えられないけど、「読んだほうがいい?」と聞かれたら、「読んだほうがいいよ」と答えます。

さて、職務経歴書の続きを書きますよ。

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